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佐々木 明; 城 和貴*; 柏木 裕恵*; 渡辺 知恵美*; 鈴木 学*; Lucas, P.*; 大石 雅寿*; 加藤 太治*; 加藤 雅敏*; 加藤 隆子*
Journal of Plasma and Fusion Research SERIES, Vol.7, p.348 - 351, 2006/00
原子分子データベースは基礎科学,産業応用で利用されているが、広い分野からの需要を満たすには、現在手作業に頼っているデータ収集,評価を効率化することが不可欠である。われわれは、従来の原子データベースの構築の方法を分析し、原子分子データが記載されている論文の収集,論文中の重要データの抽出,具体的な図表のデータの読み取り,数値化の3つの段階に分け、コンピュータの活用による作業の効率化の方法の検討を行った。まず、論文の収集に関しては、多くの学術雑誌がオンライン化されていることを利用し、アブストラクトを自動的に収集することができる。次に、核融合研などにこれまでに蓄積されている、原子分子データが記載されている論文との類似性を計算することで、収集された論文の中から原子分子データが記載されている論文を選びだすことができると考えられる。本研究では、参照アブストラクトとの類似性のためにLVQ(Learning Vector Quantization)法によるテキスト分類の方法を用い、用意されたサンプルが原子分子データを含む論文かどうかの適合性を判定する実験を行い、結果の評価を行う。本研究は、会津大,奈良女子大,核融合研のグループが論文ダウンロードソフトの開発,テキスト分類ソフトの開発評価,参照用データの提供等の各要素を分担して行う。
森林 健悟
Journal of Plasma and Fusion Research SERIES, Vol.7, p.150 - 153, 2006/00
重粒子線のBragg Peak付近の領域で重要な原子分子過程に関して研究を行った。この領域では、陽子線や線で見られるようにイオン衝突電離過程のほかに電荷移行過程,電子損失過程が重要になることが予測できるが、多くの評価済みデータが存在する水素原子,水素分子標的の断面積の原子番号(Z)依存性を調べ、各過程の断面積をZの式で表し、その傾向から重粒子線と水との衝突断面積を近似した。さらに、リチウム粒子線に関して、これらの衝突断面積とリチウムイオン・原子の基底・励起状態のエネルギーレベル,自動イオン化率,輻射遷移確率の原子データを計算し、核散乱を無視したモデルに適用させて、各原子過程のエネルギー付与への寄与を求めた。その結果、Bragg Peakのところ(約300keV/amu)では、90%程度電離過程がエネルギー付与に寄与しているが、100keV/amuのところでは、電荷移行と電子損失の寄与が10数%ずつあり、電離過程の寄与は70%程度であった。さらに、50keV/amuのところでは、電荷移行,電子損失,電離の寄与はそれぞれ約50%, 25%, 25%、10keV/amuでは、3つの過程の寄与は、35%, 25%, 40%となり低エネルギーでは、すべての原子分子過程が重要になることがわかった。
佐々木 明; 村田 真樹*; 金丸 敏幸*; 白土 保*; 井佐原 均*; 上島 豊; 山極 満
プラズマ・核融合学会誌, 81(9), p.717 - 722, 2005/09
科学論文のアブストラクト中の原子分子の状態を抽出して表示し、研究者の論文の内容の理解と、原子分子データの収集を支援するための、情報科学の成果を応用した新しいソフトウエアの開発について報告する。原子分子データは基礎科学,産業応用のいろいろなシミュレーションで利用されているが、多種,多量の原子分子データの収集,評価がこれまで問題であった。本研究では、電子化された論文アブストラクト中で、原子・イオン種,電子配置,微細構造などの固有情報が、特定の書式に従って記述されることに注目し、テキスト処理の技術を応用したプログラムを開発してそれらをほぼ確実に抽出できるようにした。本研究の成果を活用することにより、研究者による科学論文の内容の理解,原子分子データの収集,評価,データベース化を効率化する可能性について議論する。
Safronova, U. I.*; 左高 正雄; Johnson, W. R.*; Safronova, M. S.*
JAERI-Data/Code 2001-022, 60 Pages, 2002/05
原子番号z=10~100までの原子のアルミニウム様イオンのn=3のレベル間の可能な遷移についてのデータ集である。遷移確率,振動子強度等について図及び表にまとめた。データはBreit相互作用を含む、相対論的多体摂動法により計算したものである。
菊池 康之
原子力工業, 39(10), p.13 - 18, 1993/00
原子力データベースシステムの一部として、原研において開発されたデータベースを紹介した。まず、原研におけるデータベースの開発現状の概要を述べてから、すでに外部利用可能な状況になっているデータベースを例として、概要、具体的内容、利用方法について述べた。例示したデータベースは、核融合実験関連データベース、核データ、原子分子データ、科学技術庁原子力PA用情報データベース、緊急技術助言対応システムCOSTA、食品照射データベースである。
中井 洋太*; 左高 正雄
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 24, p.L89 - L91, 1991/00
被引用回数:9 パーセンタイル:69.1(Optics)C原子のHeとの衝突による一電子捕獲及び一電子、二電子損失断面積を0.3~1.5MeVのエネルギー範囲で測定した。一電子捕獲及び損失断面積は低エネルギー側のFogelらのデータとなめらかにつながっている。
中井 洋太; 菊地 昭*; 白井 稔三; 左高 正雄
JAERI-M 84-069, 135 Pages, 1984/04
この報告書では、He,He,HeおよびHeとHe,Ne,Ar,KrおよびXeなどの希ガスの電荷移動断面積の実験データを収集したものである。すなわち、上述の過程の1983年末までに発表された文献を調べ、その結果をまとめたものである。断面積の値を入射粒子のエネルギーの関数としてグラフおよび数値表の形にまとめ、これに文献リストを付している。
織田 暢夫*; 浦川 順治*
JAERI-M 84-049, 75 Pages, 1984/03
この報告書では、ヘリウム・イオンを原子分子に1回衝突の条件の下で衝撃した場合の標的の電離、励起、解離および解離性電離過程の断面積の実験データを収集したものである。収集したデータのエネルギー範囲は数keVから3.5MeVである。文献の調査範囲は1975年から1982年の終りまでであるが、関連した1975年以前の文献とそもにリストとして加えている。
原子分子データ研究委員会
JAERI-M 83-235, 171 Pages, 1984/02
原子分子データ委員会の粒子-固体相互作用ワーキンググループ全体会議の第2回報告書である。内容は大別して、I.総合報告(3編)、II.保持放出、脱着、スパッタリングを含む水素リサイクリング(6編)及び、壁材料とイオン及び中性子照射による損傷機構(7編)から構成されている。又、補遺として82年度委託調査報告書「鉄、鋼及び鉄含有中の水素同位体の拡散」を追加して編集した。
小沢 国夫; 中井 洋太; 白井 稔三; 白石 健介
Journal of Nuclear Materials, 122-123, p.1611 - 1612, 1984/00
原研における核融合のための原子分子データの収集、評価の現状と将来の活動計画を(1)原子衝突、(2)粒子-物質相互作用、(3)原子構造について紹介する。
中井 洋太; 菊地 昭*; 白井 稔三; 左高 正雄
JAERI-M 83-013, 169 Pages, 1983/02
この報告書は、H,HおよびHとH,N,O,HO,Cおよび含炭素分子の電荷移動断面積の実験データを収集したものである。すなわち、上述の過程の1982年中頃までに発表された文献を調へた結果のものであり、断面積の値を入射粒子のエネルギーの関数としてグラフおよび数値表の形にまとめ、さらにこれに文献リストを加えた。